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人間の体がその場におうじた動きをするのは、見たり聞いたりした情報(じょうほう)がいったん脳(のう)に集められ、体の各部分(かくぶぶん)に脳が命令(めいれい)をするからです。そして脳は考えたことや経験(けいけん)したことを記憶(きおく)して、どんどん学習(がくしゅう)していきます。たとえば食べものを食べると、その食べものの消化(しょうか)を助けるためにつばがでますが、この役目(やくめ)になれてくると、食べものを見ただけでつばがでるようになってきます。つまりおいしそうな食べものを見たり、そのにおいをかいだだけで、胃(い)はもう消化の準備(じゅんび)をはじめてしまうというわけです。これを条件反射(じょうけんはんしゃ)とよんでいます。梅干しを食べたことがある人は、梅干しを見ただけで、つばがでてきませんか? それは梅干しの酸っぱいあじを、脳がおぼえているからなのです。
条件反射を発見(はっけん)したのは、イワン・パブロフというロシアの学者(がくしゃ)です。彼は犬にエサをあたえる前にかならずベルを鳴らすようにしていたところ、しばらくするとその犬は、ベルを聞いただけでつばや胃液(いえき)をだすようになりました。ベルの音が食事の合図(あいず)になって、つばや胃液がでるようになったのです。このことを、パブロフは条件反射となづけました。