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磁石にはS極(えすきょく)とN極(えぬきょく)があって、おたがいにくっつきあおうとする性質(せいしつ)をもっています。磁石が鉄をくっつけるのは、磁石を近づけることで鉄が磁石のようになってしまうからです。鉄には目に見えない小さな磁石がたくさんまじっていますが、ふだんはバラバラになっていて力も弱く、鉄と鉄を近づけてもあまりくっつきません。ところが、磁石を鉄に近づけると、鉄のなかにある小さな磁石がきちんとならんで、ひとつの磁石のようになり、力も強くなります。そのため磁石と鉄はくっつきあうのですね。
磁石のなかでも、電気が流れているときだけ磁石になる電気磁石(でんきじしゃく)は、かんたんにつくることができます。まず、導線(どうせん)をぐるぐるとまいてコイルをつくります。そして、導線のはしっこに乾電池(かんでんち)をつなげて電気を流すと、そのあいだだけ磁石とおなじ性質(せいしつ)をもつようになります。そして、乾電池をはなすとただの導線にもどります。電気磁石のコイルの中心(ちゅうしん)に、鉄(てつ)のぼうを通すと、鉄が磁石になって電気磁石の力をもっと強くすることができます。
磁石にもいろいろな種類(しゅるい)のものがあって、ふつう私たちが磁石とよんでいるものは永久磁石(えいきゅうじしゃく)といいます。そして、電気が流れているあいだだけ磁石になる、電気磁石(でんきじしゃく)というものもあります。これらの磁石がもっている性質(せいしつ)を利用(りよう)した方位磁石(ほういじしゃく)という、東西南北の方角(ほうがく)を調べるための道具もあり、磁石でできてる針は、地球(ちきゅう)のどこにいても(ある場所をのぞいては)北をさします。地球は全体が大きな磁石になっていて、北極(ほっきょく)がS極(えすきょく)、南極(なんきょく)がN極(えぬきょく)となっています。そのため、方位磁石の針はN極がS極である北極にひきつけられて、北をさすようになっているのです。