カレー粉の辛味でもある唐辛子は、栄養が豊富で、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、カリウムや鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。また、唐辛子に含まれる辛味成分カプサイシンの働きによって、脂肪燃焼増進、代謝の活発化につながり、ダイエット効果も期待できます。
大人気の国民食、カレーレシピ特集!唐辛子の辛味成分カプサイシンはダイエット効果も!

村山幸子(むらやまさちこ)

定番チキンカレー、ビーフカレー
カプサイシンは唐辛子に含まれている辛味成分で、摂取すると脳や脊髄などの中枢神経を刺激し、アドレナリンなどのホルモンの分泌につながります。アドレナリンによって脂肪分解酵素リパーゼが活性化され、脂肪燃焼が活発化し、代謝が良くなります。その結果、体温が上昇し、発汗が促進されます。
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カプサイシンを摂取するとダイエットに良いとされるのは、運動をした時のようにエネルギーを消費してくれるためです。血行を促進し、老廃物の排出を促して新陳代謝を高めることで疲労回復・疲れにくい体作りにも効果が期待できます。
お弁当にも便利なドライカレー
カプサイシンには唾液や胃液の分泌を活発にして食欲増進させる効果や、腸を刺激して蠕動運動を促進させ、便秘を改善する効果もあるとされています。冷えからも便秘は起きるので、温め効果と合わせて便秘の解消効果が期待できます。
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頭皮の血行が悪いと、健康な髪を保つことができません。カプサイシンによる血行促進効果で、頭皮の血行をよくしましょう。
【管理栄養士・村山幸子(むらやま さちこ)】
大阪府立公衆衛生専門学校、栄養科卒業後、産業給食会社勤務。 現在特別養護老人ホームの管理栄養士として在職中。 「食べる」ことの大切さと役割を日々感じながら仕事に取り組む。
大阪府立公衆衛生専門学校、栄養科卒業後、産業給食会社勤務。 現在特別養護老人ホームの管理栄養士として在職中。 「食べる」ことの大切さと役割を日々感じながら仕事に取り組む。
【カレーに含まれるスパイスの効能】 (※情報提供 curry-lab)
スパイスたっぷりのカレー。それぞれのスパイスには健康によいとされる効果がたくさん!
■カルダモン
防腐・消臭
ショウガ科。最も古くからあるスパイスのひとつ。清涼感のある香りは、カレーだけでなく、コーヒーやパン、ケーキの風味付けにも用いられる。成分はテルピネオール、シネオールなど。
■クミン
健胃・解毒
セリ科。カレー様の特有の香りと辛味をもつ。インド料理には必須のスパイスのひとつで、カレーを作る際に、まず初めに油に香りをつけるためにクミンシードを油で熱する。トルコ料理やスペイン料理でも非常によく用いられる。成分はクミンアルデヒド、シンナムアルデヒドなど。
■クローブ(丁子)
殺菌・歯痛
フトモモ科。バニラに似た非常に強い香気を持ち、百里香という別名もある。インドや中国では紀元前から殺菌・消毒剤に使われていた。日本にも古く5~6世紀には紹介されていた。 正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子がある。成分はユージノールなど。
■コリアンダー(パクチー)
健胃・駆風
セリ科。熟した果実にはレモン にも似た香りがある。中国ではシャンツァイ、タイではパクチーとも呼ばれる葉は、独特の風味があるため、人によって好き嫌いが大きく分かれ、その風味を嫌う人にカメムシのような風味であると評される。香辛料として種子の利用も盛んである。成分はコリアンドロールなど。
■シナモン
発汗・健胃
クスノキ科。世界最古のスパイスの一つといわれ、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた。日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院の御物の中にもシナモンが残されている。独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がある。成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。
■ターメリック(ウコン)
抗酸化・抗菌
ショウガ科。カレー粉の主原料で黄色い色付けに使われる。漢方ではウコンの名で知られ、胆汁分泌促進、肝機能強化、抗酸化作用、抗菌作用など様々な薬効が期待されている。鮮やかな黄色は古くから染色料としても用いられている。成分はクルクミンなど。
■チリ(唐辛子)
消化促進・虫除け
ナス科。カレーの辛さを決めるスパイスの一つ。緑色のものは青唐辛子、熟した赤いものは赤唐辛子と呼ばれる。消化を高め、食欲増進、抗酸化作用、血行促進などの作用を持つ。脂肪を燃焼しダイエットにも効果があるとされている。成分はカプサイシンなど。
■フェンネル
健胃・去痰
セリ科。若い葉および種子は、甘い香りと苦味が特徴で食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。成分はアネトールなど。
■ブラックペッパー
殺菌・発汗
コショウ科。胡椒は、強力な殺菌・抗菌作用が知られており、冷蔵技術が未発達であった中世において、料理に欠くべからざるものでもあり、極めて珍重された。取引には、金と胡椒が同重量で交換された時代もあった。成分はピペリン、フェランドレン、カリオフィレなど。
■ベイリーフ(ローリエ)
健胃・虫除け
クスノキ科。月桂樹の葉を乾燥させた香辛料。すがすがしい芳香があり、肉の臭み消しとしても用いられる。カレーやポトフなどの煮込み料理によく使用される。成分はメチルカルビコール、ゲラニアール、フェランドレンなど。
スパイスたっぷりのカレー。それぞれのスパイスには健康によいとされる効果がたくさん!
■カルダモン
防腐・消臭
ショウガ科。最も古くからあるスパイスのひとつ。清涼感のある香りは、カレーだけでなく、コーヒーやパン、ケーキの風味付けにも用いられる。成分はテルピネオール、シネオールなど。
■クミン
健胃・解毒
セリ科。カレー様の特有の香りと辛味をもつ。インド料理には必須のスパイスのひとつで、カレーを作る際に、まず初めに油に香りをつけるためにクミンシードを油で熱する。トルコ料理やスペイン料理でも非常によく用いられる。成分はクミンアルデヒド、シンナムアルデヒドなど。
■クローブ(丁子)
殺菌・歯痛
フトモモ科。バニラに似た非常に強い香気を持ち、百里香という別名もある。インドや中国では紀元前から殺菌・消毒剤に使われていた。日本にも古く5~6世紀には紹介されていた。 正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子がある。成分はユージノールなど。
■コリアンダー(パクチー)
健胃・駆風
セリ科。熟した果実にはレモン にも似た香りがある。中国ではシャンツァイ、タイではパクチーとも呼ばれる葉は、独特の風味があるため、人によって好き嫌いが大きく分かれ、その風味を嫌う人にカメムシのような風味であると評される。香辛料として種子の利用も盛んである。成分はコリアンドロールなど。
■シナモン
発汗・健胃
クスノキ科。世界最古のスパイスの一つといわれ、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた。日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院の御物の中にもシナモンが残されている。独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がある。成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。
■ターメリック(ウコン)
抗酸化・抗菌
ショウガ科。カレー粉の主原料で黄色い色付けに使われる。漢方ではウコンの名で知られ、胆汁分泌促進、肝機能強化、抗酸化作用、抗菌作用など様々な薬効が期待されている。鮮やかな黄色は古くから染色料としても用いられている。成分はクルクミンなど。
■チリ(唐辛子)
消化促進・虫除け
ナス科。カレーの辛さを決めるスパイスの一つ。緑色のものは青唐辛子、熟した赤いものは赤唐辛子と呼ばれる。消化を高め、食欲増進、抗酸化作用、血行促進などの作用を持つ。脂肪を燃焼しダイエットにも効果があるとされている。成分はカプサイシンなど。
■フェンネル
健胃・去痰
セリ科。若い葉および種子は、甘い香りと苦味が特徴で食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられている。成分はアネトールなど。
■ブラックペッパー
殺菌・発汗
コショウ科。胡椒は、強力な殺菌・抗菌作用が知られており、冷蔵技術が未発達であった中世において、料理に欠くべからざるものでもあり、極めて珍重された。取引には、金と胡椒が同重量で交換された時代もあった。成分はピペリン、フェランドレン、カリオフィレなど。
■ベイリーフ(ローリエ)
健胃・虫除け
クスノキ科。月桂樹の葉を乾燥させた香辛料。すがすがしい芳香があり、肉の臭み消しとしても用いられる。カレーやポトフなどの煮込み料理によく使用される。成分はメチルカルビコール、ゲラニアール、フェランドレンなど。