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かんたん高齢者向けレシピ

初めてのミキサー食のポイントとレシピ

かんたん高齢者向けレシピ

コツを掴めば、ミキサー食は簡単に作れます。まずは基本となる主食と汁物のコツとレシピをご紹介します。

【1】ミキサー食とは

ミキサー食とは、食欲や消化、吸収などには問題がなく、咀嚼機能、嚥下機能が低下している方向けの介護食です。食事がペースト状にされており、かむことができなかったり、食事を細かく刻んでも飲み込みづらい方、口がほとんどあかない方などにおすすめです。

食事には粒が残らず、口の中やのどで滑りがよい状態に仕上げることが基本です。普通の食事に水分(だし汁や水、牛乳など)を加えてミキサーにかけると手軽に作れます。しかし、人によっては粒が少々あっても安全に食べられる方や、少しでもとろみが強いと飲み込めない方など、嚥下能力に幅があるのでそれぞれに合わせてかたさの調整が必要です。

●メリットとデメリット
ミキサー食は、かむ必要がない、飲み込みやすい、胃腸に負担がかからないなどのメリットがあります。しかし、水分を加えてペースト状にするので、量が増えて食べ切れなかったり、適度のとろみがなくサラサラだと誤嚥しやすくなる、見た目が悪くなり食欲が減退してしまい低栄養につながるなどのデメリットがあるので、ポイントを押さえて作る必要があります。

ミキサー粥

【主食の基本!】
日頃、身体を動かしたり、物事を考えたりするときのエネルギー源になる炭水化物を摂取するためには、主食をしっかりとることが必要です。かまなくてよいミキサー粥は、人それぞれの嚥下能力によって、適切なかたさに調整が必要ですが、作り方は同じ。簡単ですが基本を押さえて作りましょう。

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【2】ミキサー食のコツやポイント

●ミキサー食に適した食材と適さない食材
適した食材:葉物野菜や、いも類・豆類などのでんぷんが多い食材、大根やにんじんなどの根菜です。これらを組み合わせてペーストにすると、とろみが付きやすくおすすめです。
適さない食材:しいたけなどのきのこ類、弾力のあるこんにゃく、繊維質の多いごぼうなどの野菜、脂分の少ない魚などです。繊維などが粒状に残りやすく、誤嚥の原因にもなります。

●とろみの具合
スプーンですくったときに、ぽったりと落ちる程度のとろみが適度です。ミキサーをするときに、かたさを調整しながら水分を加えます。サラサラとしたものは、片栗粉でとろみをつけましょう。 また、盛り付けは小分けにするとよいでしょう。ひとつの器にたくさん盛り付けて食べると、食べているときにスプーンについた唾液が入り、とろみがなくなってしまいます。これはペースト粥も同じことで、誤嚥につながります。個人差があるので、すぐにサラサラになってしまう方は片栗粉ではなく、市販のとろみ剤をおすすめします。

●食欲を減退させないために
彩りよく盛り付けましょう。にんじんなどの彩りとなる野菜は別々でペーストするとよいでしょう。例えば、肉じゃがのじゃがいも、にんじん、絹さやを別々でペーストにすると、彩りがきれいです。少量だけでミキサーができない場合は茶こしなどを使うとペーストにしやすくおすすめです。 また、山椒やこしょう、ゆずの皮などを使って香り付けすることも効果的です。

パン粥(ミキサー食)

【朝食や洋食の主食に!】
身体と脳のエネルギー源になる炭水化物が豊富なパン粥は、ご飯よりパン派!の方におすすめ。しかも牛乳がたっぷり入っているので、カルシウムやたんぱく質も一緒にとれる一石二鳥の主食です。

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【3】保存は?

細かくペーストにしているので、傷みやすいです。基本はできたてを、冷蔵保存なら当日に食べ切ってください。 反対に、冷凍では長期間保存が可能なので、米などの主食や、彩りに少し添えたい絹さややにんじんなどは、火を通してペーストにし、小分けにしておくとすぐに使えて重宝します。冷凍する場合は保存袋に入れて、平らにのばして1回分ごとに分けたり、折って少量取り出せるように折り目を付けたりして冷凍するとよいでしょう。

かぼちゃのポタージュスープ(ミキサー食)

【免疫力強化に!】
かぼちゃには抗酸化作用の高い、ビタミンA、C、Eが豊富で、免疫機能を助け、目鼻やのど、肌、爪などの健康を保つ働きが期待できます。また、玉ねぎには血液をサラサラにする効能があるとされており、身体全体の代謝もアップできます。風邪などを予防したい、寒くなる季節におすすめのレシピです。

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【4】注意点

手軽にできる分、ポイントを押さえて作ることが大切ですが、もうひとつ気を付けてほしいのが、衛生管理です。できあがった食事を裏ごししたり、ミキサーにかけたりすることが多いため、雑菌が付いて食中毒を起こすリスクが高まります。調理用具をこまめに洗ってきれいに維持するよう、注意しましょう。

豆腐とわかめのみそ汁(ミキサー食)

【衰えない身体つくりに!】
豆腐には、身体をつくる主原料になるたんぱく質が豊富。さらに大豆イソフラボンは女性ホルモンエストロゲンと似た働きをし、骨粗しょう症予防に効果が期待できるとされているので、ぜひ高齢者の食事に加えたい汁物レシピです。

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日本料理教室講師
田村 佳子(たむら よしこ)

栄養士/調理師/和憩カルチャースペース主催

大学で海洋水産資源の研究後、大手小売業水産担当として勤務。水産の流通を把握してから栄養士を所得。調理師専門学校の日本料理で勤務し、日本料理の技術と知識を習得した後、独立。2008年和憩カルチャースペースを開設し、得意の魚メインにした日本料理教室を開講している。朝日放送「おはよう朝日です」出演、市場や企業とのタイアップレッスン、行政施設などでの教室開講など活動中。

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