じゃがいもで美肌効果アップ♪&疲労回復レシピ

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ほうれん草やみかんよりも含有量が多いじゃがいものビタミンC。主成分であるデンプンに守られるので加熱による損失が少なく、より効率よく摂取できるという利点があり、風邪予防、疲労回復、特に美肌に効果的です。

ビタミンC はシミの原因になるメラニンの生成を抑制し、コラーゲンの生成を助け、シミやしわをもたらし細胞に傷をつける活性酸素の除去に役立ちます。また、肌の代謝アップに必要な鉄分の吸収も促進してくれます。

じゃがいもには、カリウムも豊富な為、ニキビなどの原因の一つとなるむくみ解消の効果もあり、美肌や紫外線対策にお勧めの食材です。ただ、ビタミンCは体にため込むことが出来ないので、1回でまとめてとるのではなく、食事ごとに分けて摂取できるようにしましょう。

50代の女性にもおすすめ、疲労回復や美肌に、管理栄養士がおすすめするレシピ4選を紹介します。

ダイエット中の美肌朝食【じゃがいも×玉ねぎ×にんじん】

じゃがいもとにんじんの玉ねぎサラダ

じゃがいもとにんじんの玉ねぎサラダ

ノンオイルでしっかり美味しい玉ねぎのヘルシードレッシングが血流を促進させ、じゃがいもに豊富な美肌効果の高いビタミンCを体の隅々に送り、肌の老化防止、コラーゲン生成促進、美肌効果をアップさせてくれます。
カリウムも多い為、むくみも改善、更に、にんじんのβカロテンは肌の新陳代謝を向上させるので、美容効果の高いお料理です。是非、朝食にとりいれて、朝から美容効果を高めましょう。

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じゃがいもが一番おいしい時期と、選ぶときのポイント

じゃがいもの一番おいしい時期

じゃがいもには種類がたくさんあり、質もそれぞれ違うので、用途によって使い分けることがお勧めです。主に出回っているのは男爵とメークイン。旬は5~6月、春から初夏の新じゃがいもが出回る季節です。年中流通しており、10~2月にも旬を迎えます。

じゃがいもを選ぶときのポイント

全体にふっくらと丸みがあり、硬くずっしり重たいものがよいものです。
しなびてやわらかく軽いものは古く、また、傷や芽があるものは傷みやすくそこから味も落ちでいくので避けましょう。特に芽や、緑色になっている表面の部分には、毒性の強いソラニンやチャコニンが含まれており、食中毒の危険があります。
安全で質の良いものを選び、もし芽が出たり変色した場合は本来の黄色い色の部分までしっかり切り落として使いましょう。

新じゃがいもの場合は、明るい色合いで、皮が薄く、指でこすると簡単に取れるようなものが鮮度のよいものです。

疲労回復で美肌【じゃがいも×豚肉】

塩豚肉じゃが

塩豚肉じゃが

じゃがいもに豊富なビタミンCには、美肌に効果的なコラーゲン生成促進、シワの原因ともなる活性酸素の除去、シミの原因となるメラニンの阻害などの働きがあり、美肌に効果的。
豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復や体内のエネルギーの代謝に効果的です。疲れやすく、肌の調子が不調の方は豚肉も一緒に取ることで体全体の代謝も良くして美肌効果をより効率よく高めましょう。ランチに食べると午後からの活力にもなります。

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じゃがいもの主な種類

男爵

ほくほくした食感が特徴で、つぶして使用することが多く、マッシュやコロッケなどに使います。煮ものでは煮崩れしやすくなりますが、味がしみやすいので、煮過ぎずに煮汁につけて置くとよく味がしみ込みます。ホクホクした食感が好きな方におすすめです。

メークイン

もっちり、しっとりした食感が特徴で、煮崩れしにくい為、煮込み料理や、サクッと食感を残したい時、さっと火を通した千切りサラダなどにむいています。コロッケなどではつぶれにくく、粘りが出やすくなってしまいます。

新じゃがいも

小粒で皮が薄く、皮ごと調理できます。皮に香りと栄養が多いので、香り高く食べたい方はぜひ新じゃがいもを皮付きのまま食べましょう。また、皮付きのまま調理すると栄養が流れだしにくくなり、味わいも濃く食べることができます。

紫外線対策で美肌【じゃがいも×レモン×鮭】

鮭とじゃがいものレモンはさみ焼き

鮭とじゃがいものレモンはさみ焼き

紫外線に負けない美肌作りにおすすめのレシピです。じゃがいもやレモンに豊富なビタミンCが、シミの原因となるメラニンを阻害し、コラーゲン生成を促進するため、美肌だけでなくハリ・ツヤにも効果的です。
更に鮭に含まれ赤い色のもとであるアスタキサンチンは抗酸化作用が非常に強く、肌の老化対策に役立ちます。レモンなどの柑橘類には光を浴びることでメラニンの沈着を促進する成分が含まれているので、食後に日光を浴びる朝食より、夕食にとるとよいでしょう。

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じゃがいもの保存方法

常温・冷蔵

風通しの良い暗い所で保存してください。冷蔵庫に入れる必要はないのですが、蒸れない様に、かごか穴を開けた袋、麻袋などに入れておきます。光が当たると芽が出たり皮が緑色になりやすくなるので光が当たらない様に保存します。
20度以上になると発芽や腐敗しやすくなり、10℃以下が保存に適しているので、保管温度が高くなる場合は冷蔵保存でも問題ありません。
じゃがいもは掘りたては腐りやすく、乾燥させてから流通しています。ご家庭で洗ってから保存すると、保存期間が短くなるので、できるだけ洗わずに通気性を良くして保存してください。

りんごで芽が出にくく

りんごの香りに含まれる成分がじゃがいもの発芽抑制になるので、かごや袋に一緒に入れておくとできるだけ芽が出ないように保存することができます。

冷凍

生のまま冷凍すると、食感が変わり、解凍した時にパサパサになってしまうので、ゆでたり電子レンジで加熱したり、火を通してから保存してください。
それでも同じ食感ではなく、少し、もそもそした状態になります。おすすめは、コロッケの生地や、マッシュにしてから冷凍すること。粒が残らないようになめらかにつぶしておくと食感が変わらず美味しく冷凍保存できます。

肌のくすみ・ハリ・美肌【じゃがいも×レバー】

鶏レバーと新じゃがのあっさり煮物

鶏レバーと新じゃがのあっさり煮物

レバーに含まれるたんぱく質と鉄、じゃがいものビタミンCが相互に働き、効率よいコラーゲン生成につながります。
また、鉄は、皮膚・粘膜の合成に欠かせない栄養素であり、美肌の天敵であるシミやニキビを攻略して、ハリをもたらしてくれます。ビタミンCの美肌効果もプラスされ、美容全般に最適なお料理です。

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日本料理教室講師田村 佳子

栄養士/調理師/和憩カルチャースペース主催

大学で海洋水産資源の研究後、大手小売業水産担当として勤務。水産の流通を把握してから栄養士を所得。調理師専門学校の日本料理で勤務し、日本料理の技術と知識を習得した後、独立。2008年和憩カルチャースペースを開設し、得意の魚メインにした日本料理教室を開講している。朝日放送「おはよう朝日です」出演、市場や企業とのタイアップレッスン、行政施設などでの教室開講など活動中。

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