LDLコレステロール値のQ&A(女性のからだにまつわるQ&A)

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管理栄養士小島 美和子管理栄養士

  • Q

LDLコレステロール値は女性ホルモンの減少とともに上がりやすいようですが、どんな対策が必要ですか?

  • A

女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、肝臓へのLDLコレステロールの取り込みが低下するため、血液中に滞りやすくなります。これに合わせて、中性脂肪の上昇や肥満があると、動脈硬化が進みやすいと言われています。したがって、適正体重を保つことが第一です。体重管理には、主食・主菜・副菜を揃えた食事をとること。そのうえで主菜は肉より魚の頻度を増やすと、LDLコレステロール値は下がりやすくなります。

魚の油は缶詰から手軽かつ確実にとりいれる

さば缶とナスときのこのトマト煮

さば缶とナスときのこのトマト煮

魚の油に多く含まれるEPAやDHAは血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やして動脈硬化を予防する作用があります。これらの油は、酸化していない状態でとる必要があります。密閉状態で保存されている缶詰を活用しましょう。

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蒸し焼きにして、とりたい油を無駄なくとる

さわらのフライパン蒸し焼き

さわらのフライパン蒸し焼き

春が旬のさわら。旬を迎えた魚は適度に脂を蓄えています。さわらは比較的脂肪分の少ない魚です。単に焼いて脂を落とさずに、野菜と一緒に蒸し焼きにすることで、DHAやEPAを余すところなくいただくことが出来ますよ。

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魚の油は生でとれることがベスト

野菜たっぷりお刺身サラダ(しょうゆドレッシング)

野菜たっぷりお刺身サラダ(しょうゆドレッシング)

DHAやEPAなどの油は、新鮮な状態で生のままとるのが最も効率がよくなります。魚には多く含まれている油で、脂がのった魚程、たっぷりとることが出来ます。しかし、油は油。とりすぎは体重増加のもとになりますので、魚料理は1食1皿を目安に。お刺身サラダは、主菜と副菜を兼ねたものと位置付けるとよいでしょう。

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※当コラムは、ご利用者の健康状態や医療の必要性に言及したものではありません。また、当社は、情報自身について、その内容の真偽、適格性、正確性について保証や責任を負うものではありません。

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