更年期や加齢による食欲不振や胃もたれに、胃腸にやさしい食事のポイント

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管理栄養士小島 美和子

有限会社クオリティライフサービス代表取締役管理栄養士 健康運動指導士 食コンディショニングプロデューサー

年を重ねるにつれて、胃や腸の動きや酵素の分泌などの働きも徐々に低下していきます。そのため食欲の低下や、食後の胃もたれなどを感じやすくなります。
また、更年期の不調として、口の渇きや喉のつかえ、胸やけ、吐き気などが、食事量の減少や栄養バランスの偏りの原因になり、ますます体調が悪くなりかねません。


今回は胃腸をいたわりながら、しっかり栄養素をとって心地よく過ごすための食事のポイントを紹介します。

たんぱく質を含む食材を欠かさない

納豆からみもち

納豆からみもち

食欲が低下すると食べやすい食べ物のみになり、栄養素バランスが偏りがちです。とくにたんぱく質を多く含む食材が不足しやすくなります。たんぱく質はからだを構成する大事な栄養素です。不足しないようにちょい足ししながら補いましょう。納豆はちょっと足したいときに便利です。この時期よく食べるおもちにプラスしてみましょう。

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食欲が落ちているときは、栄養価の高い食材をオン

雑穀とアボカドの豆乳リゾット

雑穀とアボカドの豆乳リゾット

さらさらと喉ごしのよい食事にも、ちょっとひと手間加えてみましょう。栄養価の高い食材を追加すると、たくさんの栄養素をからだにとり入れることができます。アボカドはビタミンやミネラルが豊富です。栄養素をたっぷりからだにとり入れることで、栄養素の代謝が良くなるので体調改善につながります。

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からだを内側から温めて、食欲増進

九条ねぎの京風親子しょうがあんかけうどん

九条ねぎの京風親子しょうがあんかけうどん

胃腸の働きは、からだが温かい状態の方が良くなります。食欲がないときはできるだけ、温かい食事をとるように心がけるとよいですね。食材もからだを温める食材を積極的にとりいれましょう。ねぎやしょうがはからだを内側から温めてくれますよ。うどん以外にも、お味噌汁などに入れてもよいですね。

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食べれないときは無理をせずに、温かいスープで体調を整える

かぼちゃとココアのデザートスープ

かぼちゃとココアのデザートスープ

どうしても、ごはんやおかずなど、固形のものを食べられないときは、温かいスープはいかがでしょうか。特に朝は食べれないからと抜いてしまうと、からだにスイッチが入りません。スープでも良いので取り入れて、からだにスイッチを入れて体調を整えていきましょう。デザート感覚のスープで気分もアップしてみてはいかがでしょうか。

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